巽　俊文（たつみ　としふみ）

東京大学アイソトープ総合センター 特任助教
社会連携講座 特任助教 兼任
東京大学大学院薬学系研究科有機合成化学教室 薬学部研究員 兼任

専門分野
放射性医薬品開発、有機合成化学、放射化学

研究内容

　進行がん治療において、抗体薬物複合体は抗体のがん選択性と低分子薬物の抗がん活性を兼ね備えた医薬品として期待されている。私たちは免疫原性と内在性ビオチンへの親和性を低減した改変型ストレプトアビジン（以下、Cupid）と、Cupidに対して高い親和性を示す改変ビスイミノビオチン（以下、Psyche）の開発を行い、がん抗原を認識する抗体のFab領域を結合させたCupidと薬物を担持したPsycheの複合体が、がん組織に集積する薬物送達システムの開発を行っている。

本研究に関する研究費

• 令和2年度～4年度 科研費 基盤研究（B）「標的アルファ線治療におけるプレターゲティング法の最適化と複数がん種への適応」（分担研究者）
• 令和2年度～4年度 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)）「治療用同位体製造と放射性医薬品合成の共同研究」（分担研究者）
• 令和2年度 公益財団法人薬学研究奨励財団　国際学術交流補助金 （研究代表者）
• 令和3年度～5年度 科研費 基盤研究（B）「進行がんの次世代 Antibody Drug Conjugate 治療薬の創成」（分担研究者）
• 令和3年度～5年度 科研費 特別研究員奨励費 「光照射不活性法と計算科学を駆使したRI医薬のドラッグデリバリーシステムの開発」（研究代表者）
• 令和5年度～7年度 科研費 基盤研究（A）「α線放出核種と抗体ドラッグデリバリーシステムによる新規放射線医薬品開発」（分担研究者）
• 令和6年度～8年度 科研費 若手研究 「プレターゲティング治療を革新するクリアリング剤の開発」（研究代表者）