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iPS細胞から分化誘導された、心筋細胞へと特化して分化する心筋前駆細胞(心筋指向性前駆細胞)の目印となる分子を同定

この度、東京大学アイソトープ総合センターRI教育研究推進部門の神吉康晴助教、田口明糸特任研究員(同部門)らは、武田匡史特定病院助教(京都大学CiRA増殖機構分化機構研究部門)、山下潤教授(京都大学CiRA同部門)らの研究グループと共同で、ヒトiPS細胞から心筋細胞への分化過程において、心筋細胞へ特化して分化していく細胞集団のマーカー分子として、CD82を同定することに成功しました。

研究詳細は以下のリンクをご参照ください。
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/180111-140000.html

心筋分化能を有する心血管前駆細胞については、心臓の再生医療研究の中心的位置付けとして、これまで世界中で様々な研究がなされてきましたが、生体内への移植における心筋分化能はという点においては必ずしも高いものは得られていませんでした。本研究では、心筋指向性前駆細胞という概念に着目し、その細胞表面マーカーであるCD82を同定することに成功しました。CD82を発現している心筋指向性前駆細胞は、移植することで生体内でも高効率で心筋へ分化、成熟し、今後の心臓再生において極めて有用なツールになると考えられました。本研究成果が、心筋細胞の分化メカニズムについてのさらなる理解や心臓の再生医療への応用に貢献することが期待されます。

この研究成果は2018年1月10日午前2時 (日本時間)に米国科学誌「Cell Reports」でオンライン公開されました。


・論文名
"Identification of cardiomyocyte-fated progenitors from human induced pluripotent stem cells marked with CD82"
・ジャーナル名
Cell Reports
・著者
Masafumi Takeda1, Yasuharu Kanki2, Hidetoshi Masumoto1,3, Shunsuke Funakoshi1, Takeshi Hatani1, Hiroyuki Fukushima1, Akashi Izumi-Taguchi2, Yusuke Matsui4, Teppei Shimamura4, Yoshinori Yoshida1, Jun K. Yamashita1*
*責任著者
・著者の所属機関
 1 京都大学iPS細胞研究所
 2 東京大学アイソトープ総合センター
 3 京都大学大学院医学研究科
 4 名古屋大学大学院医学系研究科

最終更新日:2018年1月19日